今更だけど『寄生獣』を読んだ。愛ってなんだろう?




ほんとに今さら感満載だけど、前から気になってたマンガ、『寄生獣』を読みました。

アニメ化も実写映画化もしてるのに、ずっとスルーしてたので、まったく予備知識なしの状態で原作マンガ一気読み。昔の作品だけど、新鮮だった(笑)

全10巻で完結する潔さもよかった。

では、感じたことをつらつらと書きたいと思います。

ミギーがかわいい

(岩明均『寄生獣』1巻より引用)

読む前は、主人公にパラサイトした生物は、かなりコワイ存在なのかなぁって思ってたんですが、そんなことはなく、なんだかすごく可愛らしい。

この寄生生物ミギーは、冷酷というか、『情』がまったく理解できない存在なのに、どうにも憎めない。

ミギーの言うことは、いつも正論。「ええ、あなたのおっしゃる通り。」と思うんだけど、人の心としては少々受け入れがたくもある。

でも、感情に飲まれずに、冷静に状況を判断する力って、すごく大切なことだと思うので、ミギーみたいな部分が自分の中にあったら、すごく生きやすくなるんじゃないかなと思った。

主人公、泉新一の変化

(岩明均『寄生獣』10巻より引用)

そんなミギーに寄生された、泉新一(シンイチ)の変化がおもしろい。

シンイチは、ミギーの影響で、だんだんと自分の感情コントロールができるようになってくる。でも、同時に自分の合理的すぎる行動に対して「俺は、はたして人間なのだろうか?」と苦悩する。

苦悩するところで、もう完全に人間なんだけど、物語が進むにつれて、とてもバランスのとれた強い人間になっていく。

いいね。こういう人って、憧れる。

田村玲子の最終結論

(岩明均『寄生獣』10巻より引用)

寄生生物である田村玲子から目が離せない。

彼女は、『わたしは、何のためにこの世に生まれてきたのか』という疑問を解くため、人間をずっと観察し続けてきた。

彼女の、このセリフに、胸が締め付けられた。

始まりを求め、終わりを求め、考えながら ただずっと 歩いていた

どこまで行っても 同じかもしれない

歩くのをやめてみるなら それもいい

すべての終わりが告げられても

『ああ、そうか』 と 思うだけだ

(岩明均『寄生獣』8巻より引用)

彼女の答えは、『愛を識るため』だったろうと思う。

なんか、冨樫義博さんの漫画「HUNTER×HUNTER」にでてくるメルエムと重なった。

号泣。。。。

愛ってなんだろう

愛について語るなんて、私には恐れ多くてできやしない。でも、私たち個人が全体との繋がりを無視しては成り立たない。

『愛』には、ポジティブだけじゃない、ネガティブな感情も含まれる。

やっかいだなぁと思うけど、ミギーは「だから、人間は素晴らしいのだ」という。

いろんな感情を感じられる人間は、心に余裕(ヒマ)があるからだ。と。

そうか〜、ヒマって素晴らしい!(笑)

そういえば、『心を亡くす』 と書いて、『忙しい』 だな。

 

この世は混沌としているようで、実はシンプルにできているのかもしれない。